―民間救急らかん 4月から― 介護士や看護師が付き添う
旅行サービス「むにたび」
糸島市二丈松末の「羅漢」(徳久武洋社長)が運営する医療搬送サービス「民間救急らかん」が、介護士や看護師が付き添う旅行サービス「むにたび」を4月から本格的に開始した。
同社は2013年から「民間救急らかん」をスタート。消防救急(119番)とは異なり、介助が必要な人の転院や通院、長距離搬送などをサポートしている。
11年間で約4千件のサービスを提供する中で、「娘の結婚式に参列したい」「温泉に行きたい」「大切な人に会いたい」というさまざまな声が、利用者やその家族から届くように。医療的処置が必要な人でも外出を楽しんでもらおうと、重症の人に特化した、医療搬送やストレッチャーを使った旅行サービスを提供することにした。
車両は、医療資器材を搭載した寝台タイプや、リフト車を使用。家族も一緒に同乗でき、付き添いの介護士や看護師によるきめ細やかな対応で、安心、安全な旅行をすることができる。
利用者からは「移動中の優しい声かけに、すごく安心できた」「手厚いサービスのおかげで、思い出に残る時間が過ごせた」との声が寄せられているという。
「唯一無二の思い出づくりをしてほしい」との思いから「むにたび」と名付けたという徳久さん。「重い病気や障がいで外出を諦めるしかないと思っている人も、このサービスを使ってかけがえのない時間を過ごしてほしい」と広く利用を呼びかける。