こだわりの品を手渡しで

喜久寺でお寺マルシェ開催

 初夏の陽気となった18日、ツツジがいろどりよく咲きそろう糸島市有田の喜久寺第1回糸島お寺マルシェが開かれた。原材料や作り方にこだわったお菓子などが並び、売り手と談笑しながら買い物を楽しむお客でにぎわった。

マルシェではお客との双方向のやり取りで買い物ができる

 同寺の山﨑観世子さんが「日々の健康を支えるのは食。素材や製法にこだわる作り手が身近にいるが、あまり知られていないので、買い手とつながる場になれば」と知り合いに声をかけ企画。米粉の生産者や米粉を使ったお菓子、食品の量り売りの他「自分を癒す場にも」とハンドマッサージや即興文字書きなどのコーナーも設け、美と健康と癒しを届ける13のお店が出店した。

 米粉の普及を目指す古川拓実さん(28)は、同市二丈の実家で生産する農薬不使用のお米を製粉した「伊都米粉」を販売した。「そのまま販売できるお米を粉にしているから味と香りがいい。製菓やパンに向く品種も作っている」など米粉の紹介や使い方など会話に花を咲かせた。「お客さんと直接やり取りができるマルシェでは、米粉を使った新しいコラボやアイデアも出て、みんなで米粉を広めていける」と笑顔を見せた。

 隣りのブースでは、姉妹で米粉のお菓子を販売する「From Muffin」がおやつを並べた。それぞれ子育て中の2人は「安心安全で、小麦アレルギーがあってもみんながおいしく食べられるものを」と心を込めて手作りする。

 仕事の休みを合わせて、マルシェに訪れた石井恵子さんと嶋田律子さんは、お目当ての和菓子やナッツを手に取りご満悦。本堂の真ん中に設けられた飲食コーナーでベトナム定番料理のフォーなどを楽しんだ。

 「お寺になじみのない方もマルシェを通して足を運んでくださり感謝。秋にまた開催したい」と山﨑さんはほほ笑んだ。

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