親子連れ100人 大漁に笑顔
力を合わせて手繰り寄せた網の中に、片手では持てないほどの大きなイカや勢いよく跳ねる何種類もの魚-。糸島市二丈の深江海岸で5日、地引網&バーベキュー体験(市観光協会主催)が行われ、市内外から訪れた親子連れなど約100人が、漁網を引き、獲れた魚などをその場で焼いて味わった。
沖に広げた網を浜に設置した巻き上げ機も使い、じわりじわりと手繰り寄せると、網の中にはスズキ、チヌ(クロダイ)、キスなど大小さまざまな魚が跳ね、大型のアオリイカ(水イカ)、モンゴウイカなどが「ブシュー」と墨を吐いた。「墨は服についたらとれませんよ!」の声かけを聞きながら、次々と揚がる魚やイカを参加者は興味津々で見つめた。
全ての網を巻き上げると6コンテナがいっぱいに。「今日は大漁。200キロくらいはあるでしょうね」と関係者は目を細めた。会場となった深江観光ホテルの選別場で家族ごとに分けて振舞われた。
父と参加した中橋裕也さん(15)は、胴の長さが50センチはある好物のイカを手にご満悦。「貴重な体験。こんなに大きなイカを持ち帰ってさばいてみたい」と話した。
お腹が満たされた後は、暖かく湿った薄曇りの中、砂を掘ったり、水際で波と遊んだりと、思い思いに海を満喫した。