【糸島市】高祖神楽を奉納

鯛釣り恵比須さまに拍手

 糸島市高祖の髙祖神社で4月28日、春大祭があり、550年ほど前に京から伝わったとされる県無形民俗文化財「高祖神楽」が奉納された=写真。

 高祖神楽保存会の神楽師によって伝統が受け継がれ、この日は、天の岩戸に引きこもった天照(あまてらす)大神(おおみかみ)の怒りを和らげ、光を取り返そうと、八百万の神が力を尽くす「岩戸開き」など8演目が演じられた。「鯛釣り恵比須(えびす)さま」と呼ばれる事代主命(ことしろぬしのみこと)が登場する「国平(くにうけ)」も披露され、参拝者の中に釣り糸が垂らされ、大鯛が釣り上げられると、大きな拍手が起きていた。

小中学生5人による子ども神楽が笹舞など3演目を演じ、怡土中央台保育園の園児10人による稚児舞もみやびやかに舞われた。

 熊本県菊池市から訪れた緒方恵之さん(67)は、糸島市に移住した次女が家族と共に神楽師となって演じているさまをうれしそうに見入り「にぎやかな雰囲気の舞もあり、神楽師たちを見上げる子どもたちの明るい表情が印象的だった」と話していた。

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