【糸島市】麦秋間近、各種実る

 「麦秋」の季節が近づき、市内各地に広がる麦畑では大麦が黄金色の穂を垂れ、収穫の時期を迎えた。

二丈松末の松末五郎稲荷神社から望む平野にはパッチワークが広がる

 今年の麦の作付けは、大麦約500ヘクタールと小麦約550ヘクタール。大麦の大半はキリンビールとの契約栽培で、ほぼ全量がビールの原料となる。麦の葉や茎が黄金色になり、穂首が垂れると収穫が始まる。

 小麦は3品種あり、ラーメン用小麦であるちくしW2号と主にパン用に使われるミナミノカオリは、日に日に赤茶色が濃くなる。うどん麺や製菓用に向くチクゴイズミは白銀色に。畑ごとに色味が異なり、日々色づく麦畑と、水を張って稲の幼苗が揺れる鏡のような田んぼがパッチワーク状に広がる景色も見られる。

 JA糸島の麦部会のメンバーと1日、麦の熟度調査を行った職員は「今年は栽培期間中雨が多く、根痛みを起こしているところもあった。昨年より2日早めて、大麦の収穫は13日から始め、5月末ごろには小麦の収穫も始める」と今年の作況を話した。

 刈り取りが終わった畑は、二毛作の田植えに向けて急ピッチで準備が行われる。

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