可也小6年 坂田光太郎さん
スケートボードの大会「STANCE CUP」(3月3日・佐賀県唐津市)、「GATEPARK FESTIVSL」(3月31日・広島県広島市)に出場した、糸島市志摩初の可也小6年、坂田光太郎さん(11)が、2試合とも優勝を飾る快挙を果たした。
「STANCE CUP」は、60秒で一人ずつトリック(技)を行って点数を競い合い、「GATEPARK FESTIVSL」は、ピラミッドジャム(ピラミッド型のプレーする場)に参加者全員が同時に入り乱れ、技を競い合うスタイル。坂田さんは、得意技の「ヒールフリップ」(かかとを使って板を1回転させる技)や、ミスの少ない演技が高く評価され、見事2試合の優勝を決めた。
坂田さんがスケートボードを始めたのは、小学4年の12月。クリスマスにもらった最初のスケートボードは「乗りまくって2週間で壊した」。ユーチューブで技を覚えたり、体験会に参加したりして、一気にのめりこんだ。「新しい技を決めたらうれしくて、何回もやる」と笑う。
佐賀県唐津市の練習施設に父の亮治さん(45)とほぼ毎日通い、平均で平日は5時間、休日は8時間練習する。「子どもが活躍できるよう、できる限り付き合ってあげるのが親の役目かな」と亮治さんは話す。
コーチを務める糸島市スケートボード協会代表の武石レオさん(39)は、「光太郎はスピードもあるし、スタイルが格好いい。着地、ジャンプ、回転など、人を引きつける魅力がある」と評価する。「小さい時からサーフィンをしていることもあり、彼の糸島でのライフスタイルがスケボーに生きている」とも。
坂田さんは7日、糸島市役所を訪れて月形祐二市長に成績を報告。「これからも全国大会で活躍したい。2028年のロサンゼルス五輪も目指していきたい」と意気込みを語った。