今秋スタートするNHK連続テレビ小説「おむすび」(橋本環奈さん主演)。このタイトルを見ると、つい、おいしいおむすびを作ってみたくなったという人も多いだろう。五ツ星お米マイスターの楢﨑勝之さんに、そのコツを聞いた。
おいしさのカギを握るのはごはんの「粒感」。まずは基本工程において要点をしっかり押さえて炊飯することが重要だ。さらに、炊く直前に塩(米5合に対し塩小さじ半分)を加えて塩炊きにするのがおすすめ。ごはんがふっくらし、白さと味わいもアップする。また、夏場は梅干を入れて炊くと、梅干のクエン酸と塩分がごはんを腐りにくくし、栄養価も上がって一石二鳥だ。
「炊飯の際の注意点さえ守ればOK。あとは個性を楽しんで」と楢﨑さん。ぎゅっと握っても、ふわふわでも、まんまるでも三角でも-作り手の個性や食べる人への思いやりを表現できるのも、おむすびならではの味わいと言えるだろう。
(地域特派員・榮鮎子)