行楽シーズン中の安全願う
糸島市の景勝地「白糸の滝」で1日、恒例の滝開きが行われた。これから本番を迎える夏の行楽シーズンの安全を祈願した=写真。
落差約24メートルある白糸の滝は、糸島を代表する観光スポット。近年は、韓国や台湾、中国などのインバウンド客も増加している。晴天に恵まれたこの日も、家族連れや観光客が、地元産の竹筒を使ったそうめん流しやヤマメ釣りをして、ひとときの涼を楽しんでいた。
滝開き神事では、地元住民や観光関係者らが玉串をささげ、シーズン中の安全や自然災害の鎮静を祈願。式典では白糸行政区の藤田勝利行政区長(67)が「糸島の自然を満喫できる名所。地元住民・スタッフ一同でおもてなしをしたい」とあいさつした。
一帯を彩る約10万本のアジサイは、今月中・下旬にかけて見頃を迎える見込み。梅雨の季節も、色鮮やかな光景を求めてやってくる観光客でにぎわいそうだ。行政区が運営する「白糸の滝ふれあいの里」の友岡秀文店長は「今年も猛暑の夏となりそう。たくさんの方に、癒やしとやすらぎを与えられたら」と話していた。 (地域特派員・平田紀子)