【糸島市】地元企業からSDGs学ぶ

可也小「新三郎商店」社長招く

 糸島市の可也小4年生が3日、同市志摩芥屋で塩づくりをする「新三郎商店」の平川秀一社長らをゲストティーチャーとして迎え、同社のSDGsへの取り組みを学んだ。クイズを交えながらの話に、児童らは積極的に手を挙げ、身近な企業の取り組みを知り、自分たちにできることを考えた。

 同社は、塩を作る過程での取り組みとして、てんぷらの廃油や家屋を解体した時に出る廃材など100%再利用の燃料を使う。また「おいしい塩を作るにはきれいで豊かな海水が必要」なため、海洋プラスチックごみの問題、海水温の上昇などによる磯焼けの問題などに対し、塩を販売する入れ物をプラスチックから紙カップに変えたり、スタッフ全員でビーチクリーンをし、集めたごみを商品に変えたりしていることなどを紹介した。「あと20年で魚よりもごみの量が多くなると言われている」という話に児童らは「えー!」とどよめきの声をあげた。

色ごとに分けられたプラごみの粒子を「これがごみ?」と驚く姿も

 「自分たちにできることは何だろう」という問いかけに対し「まだ使えるものは簡単に捨てない」「休みの日に海のゴミ拾いをする」「ポイ捨てをしない」と次々に元気のいい声があがった。

 同校では昨年度から、学校運営協議会に属する保護者などが地域コーディネーターとして、学習内容に合わせて地域の人材をつなぐなど子どもたちの学びをサポートしている。同行事は今年度1回目の取り組みとなった。

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