芥屋海水浴場に陸自隊員ら
海開きを目前に控えた糸島市志摩の芥屋海水浴場で10日、陸上自衛隊福岡駐屯地の隊員が海難救助訓練を行い、芥屋海水浴場組合のメンバーも訓練に参加した。
実際の水難事故を想定しながら、意識を失った人を即席の担架で運んだり、心肺蘇生の実習をしたり、隊員とともに知識を深めた。
折れないような2本の棒と毛布などがあれば、80キロオーバーの人でも運べる担架が作れる。実際に毛布を使って担架作りを体験した関係者は、「ほんのちょっと折り返すだけで」と感嘆の声をあげた。心肺蘇生法の訓練では、途切れなく心臓マッサージを行えるよう「1、2の3のタイミングで交代します」と交代の仕方を見学した。また、関係者で心肺蘇生法に使うAED(自動体外式除細動器)は、海の家磯の屋や市漁協芥屋支所に置いてあることも確認した。
海の家朝日屋の吉村正文さんは「以前習った時と心肺蘇生の方法が変わっていたので、大変勉強になった。バイト生と一緒に練習する」と海水浴シーズンに向け気を引き締めた。
四つある海の家では、海開きに向け、急ピッチで設営作業を進める。海開きシーズン中の商売繁盛と海水浴客の安全を願って24日、神事が行われる。