北本町流

勢い水を浴びながら、大人山笠と子ども山笠が勇壮に街中を掛ける前原山笠。糸島市の老松神社の祭りに合わせて25日に行われるのを前に、参加する九つの行政区では本番に向けた準備が進んでいる。
北本町流では、大人山笠に飾る人形作りが地元の公民館で行われ、仕上げの段階に。標題は「捲土(けんど)重来槍(やり)盤石」。加賀百万石の祖、前田利家が戦に敗れた後、再起を決意した勇ましい姿を人形で表現。能登半島地震の被災地の復興に向けた願いを込めているという。
北本町流の舁(か)き手たちが5月下旬から人形作りに取り掛かった。9日には、北本町流山笠副委員長の古川正弘さんと、山元康寛さんが金色のよろいを着けた利家像の飾りつけを行った。
北本町流の舁き手一同は「能登半島地震の被災者を励ます思いが届くよう、力いっぱい舁きます」と話していた。 (写真愛好家・大久保義昭)
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前原山笠は午後2時半、糸島警察署前をスタート。大人山笠7台、子ども山笠9台が参加。24日は火伏地蔵祭が行われ、五つの仏が公開される。