14年目 志摩小金丸の庄島さん
糸島市志摩小金丸の庄島安子さん(77)宅に7~8月頃、野生のニホンイシガメ、通称「カメ子」が現れるようになって14年目。庄島さんと娘2人は「待ってたよ!」とカメ子の再訪を喜んでいる。
今年のカメ子の初来訪は、7月13日午後1時頃。安子さんが家の裏口に気配を感じて目をやると、勝手口の網戸のところでカメ子が首を長くして家の中をのぞいている。安子さんが「あー、今年も帰ってきたね」と網戸を開けると、ごそごそと中に入ってきたカメ子。家にあった魚肉ソーセージなどを与えると、ぱくぱくと食べ始めた。
「家の近くでイノシシやアナグマ、イタチが出ているので『今年は帰ってくるやろうか』と心配していた。姿を見てほっとした」と安子さん。
その後カメ子は1、2日おきに現れては、キハダマグロの刺し身などエサを15~30分かけて食べ、家の横を流れる小川の方へ帰って行く。「カメ子が来る夏の間は忙しくなる。炊事場まで上がり込むこともあって、よく分かっていますよね」と安子さんはほほ笑む。
昨年は9月中旬まで姿を見せたというカメ子。今年も庄島家と思い出深いひと夏を過ごすことだろう。