今秋スタートするNHK連続テレビ小説「おむすび」は「食」をテーマに、主人公の結が目には見えない大切なものを結んでいくドラマ。糸島市浦志にある「天然パン工房楽楽」の石原貴さんは、食の大切さをパン作りだけでなく、小麦、米、野菜などを育てる農業を通した活動でも伝えている。
今まで食などを通じて出会った方々との米作り体験は6年目を迎えた。種まき、田植え、稲刈りは機械を使わず、すべて手作業で行い、収穫した米を使って味噌作りも行う。また昨年からはゲストティーチャーを呼んで、田んぼや川で生き物を探し、自然について考えるお話会を開催している。
年間を通したこの活動は、自然や食べ物の大切さ、ありがたさを体験する機会になり、参加者から「次は友達も連れてきていいですか?」と聞かれるほどだ。
石原さんは「小さな活動でも、食、環境、エネルギーなど未来の子どもたちのために、自分たちが今できることをやりたい。今まで出会った方たちに助けられて活動できています」と話し、今は大豆作りに挑戦中と笑顔で語った。
(地域特派員・柳詰紘子)