井原山
「花の名峰」と呼ばれる井原山(標高982メートル)の中腹で群生するオオキツネノカミソリが見頃を迎えている。木漏れ日が差す林の中で咲き誇る無数のオレンジ色の花々。そよ風を感じながら観賞していると、心が和み登山の疲れを忘れさせてくれる。
九州最大とされる群生地の手入れをしてきたのは、糸島市瑞梅寺オオキツネノカミソリを守る会(井上和雄会長)のメンバーたち。24年間にわたり、開花シーズン前に遊歩道周辺の草刈りをしたり、ベンチや説明看板の設置などをしたりしてきた。井上さんは「美しい花園の中で爽快な気分を味わってみてください」と話していた。
(写真家・西松宏撮影)
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7月中旬の大雨で道路の崩落が起き、キトク橋から水無登山口にかけては全面通行止めとなっている(2024年8月2日時点)。群生地へは、キトク橋から遊歩道を使い、約2時間かけて到着できるという。