女子やり投げ上田選手が報告
パリ五輪の陸上女子やり投げで予選を突破し、決勝に進出して見事10位に入った糸島市出身の上田百寧選手(25)=ゼンリン=が21日、同市役所を訪れ、月形祐二市長に結果を報告した。
上田選手は、予選2投目で61メートル08を投げて全体12位となり、決勝に進出。12人で争う決勝では、2投目に今季自己最高となる61メートル64を記録したが、3投目までに8位以内に入ることができず、残り3投を投げることができなかった。「自己ベスト(61メートル75)を更新し、8位入賞を」との目標を掲げて初めて挑戦した五輪。長距離の移動にも慣れ、日本での試合と変わらない感覚で臨めたことで、「調子は良かった」という。
夢の大舞台のフィールドに立った感動と、朝から満席状態の観客席や五輪特有の雰囲気に、水を飲む手が震えるほど緊張したが、予選1投目を投げ終えて落ち着きを取り戻し、2投目はいつも通り集中することができた。
「決勝で6投全部投げたかったし、自己ベストにも、あと少しだったけど、世界ランク24位で臨んだ初の五輪で決勝に残れて、決勝ではさらに記録を伸ばせた」と総括し、「悔しい気持ちとうれしい気持ちの両方を味わうことができた、充実したオリンピックだった」と振り返った。
14日に福岡に帰り、15日から早速練習を始めた。上田選手は「次のロス五輪では、メダルを狙います」と新たな目標を語った。