【糸島市】《水彩画 光る糸島》白秋に立つ

神在東の多久川

 「白秋」という言葉があります。人生で、一通りの役割を果たし静かな境地に暮らす老年期をさすと言われます。
 この付近にも散歩されるご老人が多いです。この秋の光の美しさはなんでしょう。それこそ風景を真っ白に照らしだし、静かどころではなく生き生きと輝かせます。「そう、人生まだまだこれからです」などと考えながら光に見とれていると、一羽のカワセミが。驚きと喜びで一人わくわくしながら、迷わず「絶対にこの瞬間を描こう」と自転車のペダルを踏んだ朝でした。

 (水彩画家・松本弘紀)

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