30日からスタートするNHKの朝ドラ「おむすび」の舞台の一つ、糸島。このエリアに面した玄界灘は、四季折々の海の幸を届けてくれる。
幼い頃から釣り好きで、魚と共に育ったという松永拓也さんは、企業のシステムエンジニアとして働く傍ら、土曜日は「ぎょぎょたく糸島」という名前で魚をさばくプロとして活動。水産加工品の製造販売をしている「やますえ」と共同で刺し身盛りづくりや販売を手がけるほか、魚さばき教室を開くなどして糸島の魚のおいしさや魅力を伝えている。
「野菜の飾り切りと、見た目の華やかさがこだわり」と話す松永さんの刺し身盛りはまさに、鮮やか、の一言。キャンプやパーティーで出すとわっと歓声があがり、子どもも大喜びで食べてくれる。それがうれしくて、自宅のキッチンで練習を重ねたという。
「今では釣りをする時間がもったいないと思うほど、さばくのに夢中です」と屈託なく笑う松永さん。松永さんの魚愛から広がるビジョンを、次回紹介する。
(地域特派員・榮鮎子)