独自ロゴ作製し 地元の魅力発信
福岡県糸島市は、NHK連続テレビ小説「おむすび」の放送が9月30日にスタートしたのを契機に、市の活性化を図ろうと、オリジナルのロゴを作成した。
糸島市は橋本環奈さん演じるヒロインの米田結(よねだゆい)が高校時代を過ごした場所として、今年3月下旬から4月上旬と7月上旬にかけて、市内各所でドラマの撮影が行われた。
ロゴは、糸島の食材を両手いっぱいに抱え、にっこりと笑顔を浮かべる人の姿が、おむすびを模した丸みのある三角形のシルエットの中に納まっている。
糸島新聞で四コマ漫画「東京猫又」を連載中のイラストレーター、にしむらるいさんが制作。食を通して人の心と未来を結ぶドラマのテーマに合わせ、キャッチコピーを「むすぶいとしま」とした。
ロゴの使用は無料。使用申請書を市へメールで提出し、市が審査後に使用許可証を発行する。市ブランド政策課は、ドリンクカップや包装紙にロゴをサブデザインとして配置したり、Tシャツや商品に貼るシール、店頭用のぼり、チラシに使用したりするなど「使い方は自由」と説明。
「NHK」や「朝ドラ」、「連続テレビ小説おむすび」などの文言の使用や、連続テレビ小説「おむすび」の番組と関連付けた商品やサービスの開発・販売・宣伝はできない。
また市の観光スポットなどを紹介する「おむすび」応援特設ホームページを、糸島観光サイト「つなぐ糸島」内に開設。「おむすび」の地域振興ポスター1,000枚を、希望する市内外の事業者などに配布する。
■市民ら第1回放送視聴
「おむすび」の放送が始まった9月30日、糸島市役所1階の市民ホールで、パブリックビューイング(PV)が行われた。
100人以上の市民らが集まり、第1回分の放送を見守った。参加したにしむらさんは「見慣れた風景もあって、これからが楽しみ」と今後の展開に期待。
「子どものころ、まさか糸島が連続テレビ小説の舞台になるなんて、想像もつかなかった」という月形祐二市長は「糸島の魅力が存分に詰まったドラマを全国に届けていただけると思う。ドラマを通じて、糸島がさらににぎわえば」と語った。