池畑さん、北村さんらドラマへ思い
第12回糸島市民まつりが5日と6日、糸島市志摩の市交流プラザ志摩館前広場などで開かれた。野外ステージでは5日、放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」に出演する池畑慎之介さん、北村有起哉さん、田中健二さんによるトークショーがあった。これまでの撮影を振り返りながら、3人はドラマへの思いを語った。
北村さんは、橋本環奈さんが演じる米田結(よねだゆい)の父親・聖人役。「いつかは朝ドラで父親役を、と若い時から目標にしていた」といい「今回のオファーはとてもうれしかった」と話した。
ドラマは家族での食事シーンがとても多く、実際に糸島から野菜や魚を取り寄せて調理したものが出されていて「本当においしい。カットの流れで食べてはいけないのに、思わず食べまくっていることもある」と笑って明かした。
池畑さんは年齢、性別、経歴、すべてが不詳の「スナックひみこ」店主役で、初めての朝ドラ出演。「私は“カレーの福神漬け”のような感じで、なくてもいいけどあるともっとおいしいぞという役どころ」と笑い「ドラマを見た人から、すごく自然な感じでスナックのママをやってたねと言われてうれしかった」と話した。
福岡を中心に活躍するお笑い芸人の田中さんは、4週目放送の「糸島フェスティバル」の司会者役で出演。3月に芥屋海水浴場で撮影したことに触れ「観客役で糸島のボランティアの人にたくさん参加してもらったが、当日は強風でドローンが流されたりして、何回も撮り直した。エキストラの人には、放送で『あ、自分の後頭部が映っとお』と楽しんでほしい」と笑った。
客席には、第一話で結が海辺で会った子どもを演じた髙橋聖蓮(せれん)さん(10)の姿も。おむすび型のリュックを背負ってステージに上がり「(結からもらって食べた)トマトはすごくおいしかった」と話し、会場を沸かせた。
最後に北村さんは「優しくてちょっとのんびりしている糸島の大地と海をお借りしてドラマを展開していくので、これからも見守ってほしい」と呼びかけた。
市内から観覧に訪れた麦田いずみさん(67)は「ドラマは欠かさず見ていて、北村さんの演技が大好き。今後もますます楽しみになった」と笑顔を見せた。
(糸島新聞10月11日号で市民まつりを詳報)