「語り継ぐ会」発足 18人が参加
1945年6月19日にあった雷山空襲について学び合おうと「雷山空襲を語り継ぐ会」が発足した。第1回学習会が糸島市の雷山コミュニティセンターで9月27日に行われ、18人が参加した。
開会にあたり、会長の吉丸泰生さん(82)は「戦後79年が経ち、戦争のことをあまり知らない人が増え、空襲遺跡も少なくなっている。次世代に平和をつないでいくために改めて雷山空襲について学び、家族やいろいろな人に語り継げるようになってもらえれば」とあいさつした。
続く学習会で、大原輯一(しゅういち)さん(79)が「雷山空襲の被災略図とフィールドワークポイント」について話をした。大原さんは、被災者から聞き取ったアンケートをもとに作成した「雷山空襲フィールドワーク」のマップを使い、今も残る12カ所の被災地について説明した。またこの日は13歳の時に被災した柴田ツネキさん(92)も出席。学校が焼けたため勉強するのも大変だったことなど、当時の様子を話した。
参加者は「大原さんが細やかに聞き取りをして、よくこれだけの資料を集めたと頭が下がる思いだ」「空襲で生き残った人も、戦後に相当な苦労があったことがよく伝わった」と話した。
今後は「九州地区非戦闘地域における四大悲劇」や「糸島にあった軍の基地や工場」などもテーマにして、奇数月の第4金曜に開催する予定。