怡土中央台保育園
「いちと、にぃと、さんとー、しい」。糸島市高祖の怡土中央台保育園(春田克起園長)の遊戯室に保育士のリズムをとる掛け声が響き渡る。それに合わせて真剣な顔つきで、舞のけいこに励む園児たち。地元の髙祖神社神楽殿で26日夜に催される夜神楽で、稚児舞を奉納する。
かわいらしい舞を多くの人たちに見てもらおうと、今月初めからけいこを始めた。舞うのは、年長クラス16人の女の子。三つのグループに分かれて、鈴の舞と扇の舞、鉾(ほこ)の舞を舞うことにしており、保育士の宗智子さんから、扇の持ち方や、鈴を頭上にかざした時の目線など、優しく丁寧に教えてもらっている。
稚児舞は今年で38年目と恒例になっており、本番では千早(ちはや)と緋袴(ひばかま)の衣装で舞う。宗さんは「子どもたちの覚えは早く、舞を自分のものにすると、生き生きとした表情になってきます」と話していた。
夜神楽は午後6時に開会。高祖神楽保存会による神楽をはじめ、小中学生による子ども神楽もある。
(写真愛好家・大久保義昭)