【糸島市】御神体の掛け軸御開帳

志登神社御鎮座1100年祝う例大祭り

 安産や子孫繁栄で知られる水の神、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を御祭神とする志登神社で6日、御鎮座1100年を祝う例大祭が秋雨の夜、厳かに開催された。

例大祭で奉納された女性神官による姫舞と御開帳された御神体の掛け軸(右)

 参拝に訪れた人はおよそ100人。社殿に入りきれないほどの人が集まった。

 例大祭は雨の音に伴奏する太鼓の音で始まり、宮﨑千秋宮司の五穀豊穣の祝詞があげられ、みやびやかな紅の装束姿の女性神官が姫舞を披露すると、社殿が一層華やぎ参拝者たちを喜ばせた。

 本年の例大祭では、数年に1度の御神体の掛け軸が御開帳され、貴重な御神体を拝観し写真に収める人たちが口々に感想を述べていた。

 参拝者には奉祝記念品が手渡され、最後のくじ引きで神社のしめ縄用に栽培された稲の新米が当選した人には、周囲からあたたかい拍手と笑顔が送られた。

 佐賀からの参拝者は、新米を大事そうに抱え「糸島に行くのと舞を見るのが楽しみで、志登神社には6年前から正月と10月の例大祭に訪れている。ありがたい」。九州大学の中国の留学生5人は「いい体験だった」と目を輝かせていた。岩隈道生総代はじめ関係者は「遠方からの来訪に感謝。祭事を通じて人とつながる喜びを感じている」と例大祭を振り返り安堵した表情で語った。

(地域特派員・澤野香織)

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