伊都文化会館で福岡教育連盟教育交流大会
第50回福岡教育連盟教育交流大会(同連盟主催)が10月27日、糸島市の伊都文化会館で行われた。「改革のキセキ~未来への一歩~」を大会テーマに、来場者たちはより良い教育について考えた。
大会では、佐賀県庁から宇宙航空研究開発機構(JAXA)に移籍して活躍する円城寺雄介さん(47)が講演=写真。「はみ出す覚悟が世の中を変える!」を演題に、挑戦することの大切さを伝えた。
円城寺さんは県庁の医務課にいた時、救急搬送時間を短縮するため、全国に先駆けて全救急車にタブレット端末を配備。また救急搬送のデータをもとにドクターヘリを導入したり、ドローンを使った医薬品の搬送に携わったりした。現在は宇宙技術を活用し、地域再生事業に挑んでいる。
自らの実践をふまえ「完璧でなくていいので、小さなことからまず自分が動き始めることが大事。ワクワクと楽しみながら行動すれば、イノベーションは生まれていく」と強調した。また「変革はいつの時代も、地域から起こる。ここ福岡、糸島からより良い社会にしていきましょう」と呼びかけた。
県内の支援学校に勤める井上貴博さん(47)は「『やると決めたら必ずできる』という言葉が印象に残った。教育はもちろん、どんなことでも意志をもって動けば変革できると力をもらった」と話した。
また、福岡市出身のピアニスト・管谷怜子さんはベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を演奏し、しっとりとした音色をホール中に響かせた。