パキスで力士と交流イベント
糸島市志摩の志摩老健センター「パキス」で2日、九州場所を控えた力士らが施設を訪問して利用者と交流する恒例のふれあいイベントが開かれた。まわし姿の力士を前に、利用者らは笑顔で交流を深めた。
訪問したのは伊勢ノ海部屋の錦木関(にしきぎぜき)、漣(さざなみ)さん、日煌(にっこう)さんの3力士。施設のスタッフ4人が力士の着ぐるみを着て、力士たちに挑む「パキス場所」では、しがみつくスタッフの頑張りに負かされてしまうシーンも演じ、観客からは大きな笑いが起こった。
質問コーナーでは、「そんなに大きな体で毎日どんなおいしいものを食べているんですか」と聞かれた錦木関は「ちゃんこ鍋を食べて、お酒を楽しんでいます」と答え、漣さんは「毎日豚骨ラーメンを食べ、替え玉を5回します」と笑いを誘った。
最後に、力士たちが会場を回り、一人ひとりと握手を交わした。この日96歳の誕生日を迎えた、パキス通所デイケアを利用する井福多津子さんは「力強い手のぬくもりに、涙が出た」と、今年もこのイベントに参加できた喜びを語った。
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