男子は波多江隆人さん優勝 女子は持原安珠さん準優勝
福岡マラソン2024(福岡市、糸島市、福岡陸上競技協会主催)が10日、福岡市と糸島市で行われ、約1万4千人が参加した。フルマラソンには、12,682人のランナーが挑戦。
男子は糸島市の波多江隆人(りゅうと)さん(22)が優勝、女子も同市の持原安珠(あんじゅ)さん(28)が準優勝と、地元勢が大活躍した。
8時10分スタートの車いす競技(5.2キロ)に続き、フルマラソン(42.195キロ)と、楽しんで走るファンラン(5.2キロ)の参加者が、福岡市中央区の天神交差点付近を出発した。
スタート時の福岡市は曇り、気温は18度。お昼頃から糸島市では小雨が降り出したが、ランナーは風光明媚(めいび)なコースで沿道の声援やもてなしを受け、ゴールを目指し力走した。
フルマラソンの完走率は96.3%。
男子で優勝した波多江さんの記録は2時間25分13秒、女子で2位の持原さんは2時間52分25秒だった。
波多江さんは埼玉県内にある大学の駅伝選手で、今回が初めてのフルマラソン。「例年のタイムを参考に、スタートから2キロ地点で優勝を意識した」といい「ゴール付近は、昔からなじみがある景色。温かな声援をたくさんもらった」と地元の応援に感謝した。
志摩初のフィニッシュ地点では、ランナー達がガッツポーズをしたり、ゴールに向き直って一礼したりする姿が見られた。沿道は、ランナーの名前や「パパがんばれ!」と飾ったうちわを持って応援する家族連れや友人たちがつめかけた。
糸島市富の行弘めぐみさん(33)は、昨年に続き2回目の挑戦。娘3人の子育てや仕事の合間を縫って週3回練習に励み、4時間54分5秒で完走した。「『ママがんばれ!』と家族が応援してくれて、とても心強かった」とはつらつとした笑顔を見せた。
みやま市から参加した男性(47)は「沿道の声援のおかげで、自己ベストを更新。走りながら、二見ケ浦など写真を撮って楽しんだ」と話し、おもてなしエリアで購入した生ビールを満足げに飲み干した。
糸島高1年333人は、大会ボランティアとして参加。ゴール地点で完走者にメダルやタオルを渡したり、ゴミの回収にあたったりして大会を支えた。
ランナーエリアでは、JA全農ふくれんが「炭水化物で疲労回復を」と呼びかけ、砂糖しょうゆ味の焼き餅8千個を提供。糸島漁協青壮年部は130キロの焼きカキを振る舞い、ランナーは糸島の美味を堪能していた。