大川博さん
東京在住のアーティスト、大川博さんによる本紙の風景画連載「糸島八景」の絵はがきが、糸島市の可也小学校(三宅孝一校長)の全児童625人にプレゼントされた。絵はがきは、季節ごとに移り変わっていく可也山の風景を描いた8枚セット。大川さんは「絵はがきを一枚一枚見てもらい、子どもたちに地域の素晴らしさを感じ取ってもらえたら」と話している。
「糸島八景」は、可也山などいつまでも残したい糸島の風景を取り上げ、本紙で今年4月~11月に計8回連載。いずれの回も光や季節の移ろいとともに風景が変化していく様子を8枚程度の連作にして仕上げ、クラシック音楽のBGMが流れる動画も作成している。
大川さんは9月に作品の一部を収録したアートブックを発刊し、市内の小中学校に寄贈。この本で作品を鑑賞した三宅校長が「絵を通して、子どもたちに、可也に誇りをもってもらうきっかけにしたい」と、大川さんに連絡を取り、作品と身近に触れ合える方法がないか相談。大川さんは、絵はがきを寄贈することを申し出た。大川さんは1日に、同小を訪ねて子どもたちと交流。子どもたちは「四季を通して、可也山の周りの田んぼの景色が変わっていく様子がとてもきれいだった」といった感想と共に、大川さんに感謝の気持ちを伝えた。
大川さんはこの日、同小の図工室も見学。図工の教育にも役立ててもらおうと、図工室の壁に展示するパネル8枚も学校に贈ることを申し出、11日に送り届けた。
=糸島新聞HPで糸島八景の動画が鑑賞できます