一人暮らし気遣い手紙を渡す
「いつまでも元気でいてください」
糸島市の雷山小学校(石井健一校長)5年生35人は5日、民生児童委員らと共に、校区内に住む一人暮らしの高齢者宅を訪ねて交流した。高齢者は、児童が事前に書いた手紙を受け取り「心配してもらってありがたい。手紙はゆっくり読ませてもらう」と笑顔を見せた。
活動は、地域に住む高齢者のことを知り、触れ合おうという総合的学習の一環。児童たちは事前に「認知症サポーター養成講座」を受け、認知症とは何か、自分たちが高齢者にどういうことができるのかを学んだ。学習の中で、校区内に一人暮らしの高齢者が多いことを知った児童たちは、独居老人115人にあてて手紙を書き、届けることにした。
当日は7グループに分かれて訪問。「最近寒くなっってきたけど、体調は大丈夫ですか」「今度文化まつりがあるので、遊びに来てください」と話しかけ「いつまでも元気でいてください」といたわった。
児童らは「今まで近所の高齢者と会う機会があまりなかったけど、これからは積極的にあいさつしていきたい」と力を込めた。
一緒に訪問して回った民生児童委員の宮﨑広美さんは「子どもたちが自分たちにできることを考え、行動してくれてうれしい。これからも校区全体で地域を支えていければ」と話した。