志摩のMUKA
かわいらしくとぐろをまく白蛇、そして鏡餅にも-。糸島市志摩の障がい福祉サービス多機能型事業所「MUKA」で、来年のえと「巳(み)」の置物作りがピークを迎えている。置物は木製で、白い木肌のクスノキを円い餅の形に仕上げ、それを二つ重ねると鏡餅、さらに頭と尻尾を載せると白蛇になる。
昨年、初めて鏡餅の置物を作ったところ評判が良く、えととは関係なく毎年飾られる鏡餅の置物をそのまま使い、白蛇の姿にも変えられるデザインを職員が考え出した。鏡餅のサイズは大きいほうで直径11センチほど。MUKAに通う木工班8人が中心となり、円く切った板の角を削ってから、サンドペーパーで磨きをかける。800個を生産する予定。
岡﨑義則理事長は「農作業や草刈りをしている外作業の人たちも、雨の日はペーパー掛けを手伝います。みんなで一緒に作れるのがいい」と話していた。
(写真愛好家・大久保義昭)