西日本新聞セレクトモール
アーティスト、大川博さんによる本紙の風景画連載「糸島八景」の8回目「元寇防塁」をテーマにした作品販売が西日本新聞セレクトモールで行われている。インターネットで通販が楽しめるショッピングモールで、電話でも受け付けている。
連載は毎月月1回。光の移ろいによって、表情をさまざまに変えていく糸島の風景を連作で表現。今回は、元軍が攻め寄せたとされる今津の浜に、今も残る元寇防塁の幻想的な様を8枚の絵で描いている。
電子ペンで描いたデジタルペインティング。リトグラフ風に仕上げたデジタルペインティングにして額装。
100枚限定でエディションナンバーをつけ、落款を押している。
《価格(税込)》
1枚(額装)送料込み …1万2千円
4枚セット(額装は1枚のみ)…3万5千円
8枚セット(同) …6万円4千円
ご購入の申し込み
西日本新聞セレクトモール
電話 092(558)8127(平日午前10時~午後5時)
※電話によるお申し込みは11月26日以降
URL セレクトモールのウェブ
―元寇防塁 つわものどもが奉公の跡―
1 朝霞
玄界灘に霞がかかる
遠くて近い、壱岐、対馬
大軍がどんどん押し寄せる
元軍の蹂躙、許すまじ
2 つわものども
元寇襲来の報に接するや
九州中のつわものどもが
鎌倉殿の呼びかけに応じ
馬を馳せ、筑前の浜に集結す
3 夢のまた夢
一所懸命 命もいらず
鎌倉殿のご恩に報い、奉公す
夕陽沈みゆく玄界灘
つわものどもが夢のあと
4 今津浜防塁
日本の玄関口を抑えんとして
またもや大船団現る
蒙古を防ぐは万里の長城か今津の防塁
侍の意地と防塁の石で敵の鋭気をくじく也
5 荒ぶる玄界灘
元軍は高麗、南宋の兵士で編成
全軍、防塁に上陸を阻まれ
目の前から去りゆく
そして、台風が元軍に襲いかかる
6 薄明光線
嵐が去り、雲の切れ間からら光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注ぐ
平和到来のとき
7 日想観
玄界灘に夕陽が落ちる
落ちる夕陽をみて極楽浄土を思い起こす
元軍、日本軍の犠牲者も隔てなく
阿弥陀如来は魂を救済する
8 月光夜
月の光は魂を浄化する力があるといわれている
今津浜にそそぐ月の光
戦いで荒んだこころを落ち着かせ
普段の心持ちに導いてくれる