【糸島市】3人連携 男子中学生の命救う

糸島消防本部が大野さんら表彰

 糸島市消防本部(進藤俊典消防長)は11月20日、JR波多江駅で倒れた男子中学生の人命救助を行ったとして、糸島市南風台の大野聰さん(72)JA糸島波多江支店の西征二支店長(55)同駅駅員の栁川龍馬さん(24)の3人を表彰した=写真。

 同本部によると、今年7月7日午前11時過ぎ、同駅北口の階段前で男子中学生が突然倒れた。後ろを歩いていた大野さんが異変に気付き、連絡を受けた栁川さんが119番通報。近くのATMにいた西さんも現場に駆け付け、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始めた。

 5分ほどして救急隊が到着。AED(自動体外式除細動器)を使った後、2分ほど胸骨圧迫を続けたところ、自分で呼吸し始めた。中学生はドクターヘリで福岡市内の病院に搬送され、今は回復しているという。

 大野さんは「中学生が顔色を取り戻したときには、感動した」、西さんは「救急救命講習で学んだことを生かすことができた。元気になってよかった」、栁川さんは「3人で連携できたことが救命につながった」と、安どの表情を浮かべた。

 進藤消防長は「迅速な通報、適切な処置、救急隊員への引き継ぎと、人命救助における重要な連鎖の模範的な事例。さらなる救命率の向上を目指し、救命措置の普及啓発に努めたい」と語った。

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