【糸島市】庭にカスミサンショウウオ

志摩御床の西原さんの庭

 糸島市志摩御床の可也山山麓に住む画家・西原史尋さん(38)の庭で昨年の12月25日、絶滅危惧Ⅱ類に指定されているカスミサンショウウオが見つかった。「糸島の自然の豊かさを改めて実感した」と西原さんは笑顔を見せた。

西原さんとカスミサンショウウオ

 庭の井戸ポンプ周辺を整備していた際、大きな石を持ち上げると、石の下にうずくまるようにしていたカスミサンショウウオを発見。「最初はトカゲかと思ったが、尾の部分が特徴的な黄色をしていて、気になって調べたところ、とても貴重な生き物だと分かった」。その後、県の宗像・遠賀保健環境事務所に連絡し確認した。「糸島では最近報告例が少なく珍しい。1月から3月が産卵期なので、近くに産卵場所がある可能性がある」とのアドバイスを受け、西原さんはカスミサンショウウオを発見場所の石の下にそっと戻した。

カスミサンショウウオ

 体長10センチ程度のカスミサンショウウオの、ぎょろりとした目や柔らかな流線形の美しいフォルム、鮮やかな黄色の尾に「飼育はできないので名残惜しいが、この出会いが今後の作品に生かせそう」と創作意欲を沸かせた。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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