淀川天神社で「百々手祭り」
糸島市二丈深江の淀川天神社で1月26日、豊作祈願と厄払いの神事「百々手(ももて)祭り」が行われた。参加した淀川地区の住民たちは、山盛りのご飯をたらふく平らげ、今年の五穀豊穣や地域の安泰を祈った=写真。
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弓を射る「弓打ち」の神事では、深江神社の宮司による祭典が執り行われた後、五射一組の弓射を3回行い、厄を払った。続いて氏子の住民たちがイソズキと篠竹で手作りした弓矢を放ち、矢が的を射抜く度に拍手が起こった。
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続いて「大飯ぐらい」と称される直会へ。女性たちが早朝から米を炊くなど準備を進めており、セリと鯨の肉を炊いた煮物やアオサのみそ汁など「一汁三菜」の御膳が並んだ。
氏子たちが一杯目の白飯を食べ進めると、給仕役がさっとおわんを取り、漫画のように高くそびえる山盛りご飯のお替りをよそう。「ちょっとで良かよ」という声にも、「気持ちやけん受け取って」。容赦なくおわんに山盛りご飯を次々とよそう掛け合いが続き、笑いに包まれた。
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淀川の古家誠区長は「神事の準備は大変だが、古くから受け継がれる大切な行事であり、住民たちが顔を合わせて笑い合える大切な場所」と話していた。 (地域特派員・平田紀子)
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)