酒みせ ちきゅう屋
糸島市志摩の酒屋「酒みせ ちきゅう屋」で3日、立春の朝に搾ったばかりの日本酒2種類を仕入れ、開運祈願を行う「立春しあわせ祈願祭」が開かれ、一年の幸運と繁栄を願う縁起酒が販売された。
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立春は、冬と春の境目となる節分の翌日にあたり、この日の早朝に搾られた日本酒には「無病息災」「商売繁盛」の願いが込められているという。ちきゅう屋では、糸島市の白糸酒造「白糸むろかなまげんしゅ」と、宇美町の小林酒造「萬代立春朝搾り」を販売。店主の末松ひろしさんが早朝に蔵元へ受け取りに行き、店頭に設けた祭壇で常連客とともに、地元の熊野神社の片岡正雄宮司によるおはらいを受けた。
祭典の冒頭では、末松さんが節分の「魔を滅する豆」にちなみ、魔を断つ意味を込めて、日頃からたしなんでいる二天一流抜刀術の演武を披露した。
店内には、この特別なお酒を心待ちにしていた客が次々と訪れた。同市福吉に住む畔柳雄司さん(57)は「今週は冷え込む予報なので、春の兆しを感じながら、温まりたいですね」と笑顔で話した。
末松さんは「お客さんと一緒に一年の幸運を祈願できてよかった。今後も、ただ売るだけではなく、お酒が持つストーリーも伝えていきたい」と語った。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)