梅の名所として知られる糸島市志摩の小富士梅林で、ようやく梅の花がほころび始めた=写真。今年は寒気の影響で開花が遅れていたが、これから3月初旬にかけて見頃を迎える。
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「糸島富士」「筑紫富士」とも呼ばれる可也山(365メートル)南側の裾野に広がる同梅林では、なだらかな斜面を散策しながら、きれいな加布里湾を一望できる。梅林は、江戸時代には飢饉(ききん)をしのぐために食用として植えられたと伝えられ、戦後農家の収益のために植えられたものもある。最盛期には、約三千本の梅の花が咲き誇ったとされる。
13日に市内から訪れた60代の夫婦は「ようやく冬眠から覚めた感じですね」と、春の訪れを感じさせるわずかな花を楽しんでいた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)