白龍山妙現寺
節分に合わせた厄払いと開運祈願の祭りが11日、糸島市二丈福井の白龍山妙現寺(大塚英胤住職)で行われた。住職による水行式と古いお札のお焚き上げの後、開運祈願法要が営まれ、最後には福豆まきが行われた。寒さの残るすがすがしい空気の中、参拝者たちは一年の健康や安全を願い、手を合わせた。
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境内には冷水を張ったおけが三つ並び、締め込み姿の住職ら3人が手おけで水をすくい、経を唱えながら何度も冷水を浴びて水行を行った。
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本堂での法要では、身を清めた住職の力強い読経が響き、参拝者たちは数珠を手に頭を垂れ、家内安全や病気平癒、無病息災などを祈願した。住職が「日蓮宗の教えでは、怒りやねたみなど、心に沸き起こる鬼を自ら制御することが大切」と説き、また、鬼の字がつく「鬼子母神」が法華経の守護神であることから、一般的な節分の掛け声「鬼は外」は用いず、「福は内」のみを唱えながら、福豆まきが行われた。厄年の女性も交え、勢いよくまかれた福豆の中には、福袋が当たる「当たり付き」のものもあり、多くの参拝者が手を伸ばして福を受け取った。
見事「当たり」を引き当てた濱口絢一くん(6)は、大きな福袋をしっかりと抱え、満面の笑みで帰路に就いた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)