長崎県波佐見町の自治会長ら
長崎県波佐見町の自治会長や役場職員など26人が2月25日、糸島市の伊都の杜自治会を視察した。若い世代にとって魅力的な自治会運営を学ぶことを目的に、活動の様子に熱心に耳を傾け、意見交換を行った。

土地区画整理事業によって誕生した新しい行政区「伊都の杜」では、2016年に自治会活動を開始。子育て世代が多く暮らす地域の特徴を踏まえた上で、住民同士のつながりを大切にした、地域コミュニティーづくりに積極的に取り組んでいる。
情報発信の手段として、ホームページや自治会新聞、公式ライン、インスタグラムなど多様なツールを活用し、目的に応じた発信を行っている。公式ラインのポイントカード機能を応用し、自治会活動に参加するとポイントが貯まり、燃えるゴミ袋と交換できる仕組みを導入。ユニークなアイデアで住民の積極的な活動参加を促す。
また、自治会運営の効率化にも力を入れ、連絡手段としてスラックやグーグルドライブなどのデジタル技術を活用することで、時間や場所にとらわれない運営を実践。さらに、自治会費の支払い方法として口座振込やクレジットカ-ド決済を導入するなど利便性向上にも取り組んでいる。
視察を終え、波佐見町総務課長の福田博治さんは「若い自治会ながら、30年後を見据えて活動していることに感銘を受けた。若い人の意見を取り入れる方法など、さまざまなヒントを得られた」と手応えを語った。
同自治会の石長史康会長(35)は「習い事や部活など、さまざまなコミュニティーがあるが、せっかく同じまちに住んでいるのだから、自分の住むまちのコミュニティーを大切にしたい。その思いが伝わったようでうれしかった」と笑顔を見せた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)