筑肥線一貴山駅

往時、幾日も枝先のつぼみを見つめてきて、一斉に桜が開花した日、絵筆をとりました。ここは毎年花で埋もれる筑肥線の無人駅。乗降客はみんなそろって花を見上げます。
この光景も、人が守っています。毎日早朝から駅と近辺を掃除する人、落ち葉や雑草と闘う地域の人々。見かけるたびに頭が下がります。
糸島で美しいと言われる風景、それは名所だけでなくのどかな村落や田園風景ですら、糸島の人々の絶え間ない努力で守り続けられています。心からの感謝を込めて絵を描きます。 (画家・松本弘紀)
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