【糸島市】職務の重さ胸に刻む

市消防団入団式

 糸島市消防団の入退団式が6日、同市の前原小体育館で開かれた。本年度の新入団員は51人(再入団者含む)、退団者は66人で、消防団員は1日現在、951人。

 消防殉職者に黙とうを捧げた後、月形祐二市長が、副分団長以上の退団者ら9人に感謝状を贈呈。月形市長は退団者に向けて感謝の言葉を述べるとともに、日本各地で相次いでいる大規模な山火事やミャンマーで発生した大地震にもふれながら「近年の頻発する災害に対して、消防団員の皆さまには市民の身体、生命、財産を守るという崇高な消防精神のもと、石郷団長中心として、本年もさらに精進賜りますことを改めてお願いします」とあいさつ。 石郷弘太郎団長は「将来、組織の維持発展のためにも、近年の社会環境や就業構造の変化に対応できる、新しい時代に求められる消防団のあり方を模索しているところ。新入団の皆さん、班長、福分団長に昇格された団員の皆さんには、先輩方が築かれた伝統的消防精神を受け継ぐことはもとより、消防団員として市民の生命、身体、財産を守るため、各分団長の指揮に従い、最善の努力を」と力を込めた。

 退団者を代表し、松本幸樹前波多江分団長が「思えば雪の中での出初め式、猛暑の中、連日連夜汗にまみれ、厳しい訓練に耐え抜いた操法大会、時間と場所を選ばずに発生する災害や水害現場への出動、さらには行方不明者の捜索など、消防団員として活動してきた日々が昨日のことのように思い出され、改めて消防団が果たすべき役割の大切さ、職務の重さを感じる」と振り返りながら、消防団活動を通して、職業や年齢の枠を越え、消防精神でつながった仲間は、かけがえのない生涯の友となった。皆さまの大きなご理解、ご支援に改めて深く感謝申し上げます」と語った。

 式典後には、まとい太鼓や各分団のまといを打ち振るう「祝い振り」などが披露された=写真。また、式前には日本消防協会から石郷団長功績章松本前分団長精績章が授与された。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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