「虹色の花ボランティア」
糸島市の前原中学校では約1年前から、各教室の前に花を飾る「虹色の花ボランティア」の活動が行われている。PTAの発案でスタートし、当初はPTAと学校の活動だったが、半年後、JA糸島花卉(かき)販売委員会の協力を得て学校と地域をつなぐ活動になった。

PTA役員は委員会の計らいで2週間に1度、JA糸島園芸流通センターを訪れ、花と花の紹介文を受け取っている。この紹介文は、JA糸島園芸振興課の森本智憲さんが作成し、花の特徴や糸島市内の生産者数、出荷時期、花言葉、手入れ方法などが書かれている。森本さんは「中学生たちに糸島で生産されている花を知ってもらうきっかけになりうれしいです。生産者さんたちも喜んでいます」と話す。


花の紹介文は、生徒会のメンバーが給食の時間に放送で読み上げる。その後、各クラスの整美委員が花瓶を手に職員室前に集まり、PTAが購入して用意してくれた花を受け取る。この日の花はキク科ダリア属のダリア。「何色の花にしようかな」「ダリアって茎が太いんだね」と生徒たちは楽しそうに花を選んでいた。


生徒会長の成吉一太さんは「今まで知らなかった花を知る機会になり、また花があることで学校が明るくなったと感じます」と笑顔で話し、生徒たちにこの活動が根付いていることが伝わってきた。
ママトコラボ取材班 柳詰紘子