糸島署と市防犯協
糸島市防犯協会と糸島署は16日、犯罪被害を防ごうと、糸島高と糸島農業高の女子1年生に防犯ブザー約140個を寄贈した。

両校と同署は、2012年に「SDE(Self Defense Education=自己防衛教育)推進校」として協定を締結。高校生を性犯罪から守るため、毎年1年生女子に防犯ブザーを贈るほか、防犯講話を実施するなどの取り組みを行っている。
配布された防犯ブザーは直径約5センチの丸型で、ひもを引くと大音量の警戒音が鳴る仕組み。2022年以降、県内では性犯罪の発生件数が増加しており、同署は「犯罪を起こす人は周囲に気づかれるのを嫌がるため、ブザーは被害防止に有効」としている。
同署で行われた贈呈式に、代表生徒として出席した糸島農業高の宮﨑楓華(ふうか)さん(15)は「ブザー音が鳴れば、周りの人にも助けてもらえると思う。肌身離さず持ち歩きたい」、糸島高の大熊俐那(りいな)さん(15)は「ブザーを持っていることで安心感がある。とっさの時に引けるよう通学カバンに付けておきたい」と語った。
梶原浩幸署長は「被害に遭わないのが一番だが、緊急時には声が出ないこともある。いざという時はためらわずにブザーを鳴らして身を守ってほしい」と注意を呼びかけた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)