【糸島市】糸島でファイナルマッチ

レアル・ルチャ・リブレ道場閉鎖

 日本で唯一のメキシコ式プロレス教室「レアル・ルチャ・リブレ」が、活動拠点としていた糸島市高田の道場を今月で閉鎖することとなり4月20日、ファイナルマッチを開催した。関係者やファン約50人が訪れ、立ち見が出るほどの超満員となった。

拳を突き上げて「ソモス・レアル・ルチャ!」と唱和する選手たち(写真提供:寅次郎)

 スクールの校長、磁雷矢(じらいや)さんは1987年にメキシコへ渡り、2000年までルチャ・リブレの選手として、メキシコ各地の大小さまざまな団体で活躍した。帰国後、2009年に福岡市西区でスクールを開設。2011年に現在の高田道場へ移転し、多くの門下生を育ててきた。

 現在スクールには、中学生から50代まで8人が在籍。技術の習得にとどまらず、「自分や対戦相手、観客へのリスペクト」を理念として指導してきた。

 ファイナルマッチは、スクール生や卒業生、スペシャルゲストなど14人の選手が参加。エキシビジョンマッチを皮切りに、ルチャ・リブレ体験や、時間無制限1本勝負の6人タッグマッチなどが行われた。場外での乱闘に観客がどよめく場面もあれば、「あきらめるなー!」「いけいけ!」と応援が飛び交い、熱い戦いに惜しみない拍手が送られた。

 試合中、両脚で対戦相手の首を挟んで旋回する技「ティヘラ」を繰り出して会場を沸かせたのは、スクール生の水野和種(わた)さん(12)。「5年間通った道場で悔いが残らないよう全力で戦った」と息を弾ませた。スクールに通っていた父や兄に影響され、1年前から選手として戦う大木斗真(とうま)さん(15)は「終わりがあれば始まりもある。やりきって楽しめた」と笑顔を見せた。

 試合の最後、磁雷矢さんはリングで「最高の仲間たち、お客様、14年間ありがとうございました!」と感謝を述べ、会場全体で「ソモス・レアル・ルチャ!(我ら、真のルチャ・リブレ)」と声を合わせ、拳を高く突き上げた。

 今後は、糸島市の体育館などでスクール活動を続ける予定。7月には、福岡市西区のさいとぴあで試合を行う。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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