白山神社
糸島市二丈福井の白山神社で11日、春季大祭があり、同神社の拝殿で福井神楽(市指定無形民俗文化財)が奉納された。訪れた参拝者たちは、目の前の神話絵巻に見入っていた。
福井神楽の由来は、同神社の氏子青壮年が1887年に田島八幡宮(福岡市南区)から神楽師を招いて始めたという。一時の中断期間を経て、1973年に同神楽保存会が結成され、5月と元日の夜神楽のほか、福岡市西区の八坂神社や糸島市志摩の吉田神社、井田原神社などでの出張公演も行っている。
この日は23幕が披露され、「鯛(たい)釣り」では、鯛釣り恵比寿さまが舞台の上から立派なタイを釣り上げたり、お菓子をまいたり=写真。舞台を降りた「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」に扇子で頭をなでてもらい、参拝者が一年間の無病息災を願った。

保存会には若手の神楽師も多く、中学2年生を筆頭に熱演を繰り広げ、地域の伝統を守り伝えていた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)