伊都文化会館
糸島市内外で活動する「皇馨(こうけい)流」の生け花教室が3日から5日、糸島市前原東の伊都文化会館大会議室で「華動2025皇馨流展」を開催した。生命ある花々が花器に生けられ、刻々と姿を変えていく様子を楽しむ催しで、花の香りに満ちた会場では、子どもから大人までの生徒が思い思いに花を生け、延べ200人を超える人々が訪れた。

会場では、福岡舞鶴高校華道部の部長を引退したばかりの松畠則子さんが、まっすぐ伸びたアヤメにウンリュウヤナギ、根元には赤紫のユリを咲かせた作品を展示。「初めて生けた時、その人のこころがそのまま全て作品に現れることに感動し入部しました。今回は集大成となるよう、じっくりと生けました」と笑顔を見せた。また、加布里コミュニティセンターの子ども生け花教室に小学1年から通い、12年続けているという壇京香さんは作品を前に「外で咲いている時と、花器に生けた時では花の表情が全然違うんです」と声を弾ませた。
当日指定された器と花で制限時間内に花を生ける「花いけバトル」なども開催され、来場者は華道の魅力を存分に味わった。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)