糸島市の女性
糸島署は8日、先月までに2600万円のニセ電話詐欺被害に遭った糸島市の飲食店経営の女性(76)が、再び1200万円をだまし取られたことが分かったと発表した。
同署によると、女性宅の固定電話に4月29日、同署の警察官や振り込め詐欺の特別捜査員を名乗る男から「以前、あなたが現金をだまし取られた事件の犯人を捕まえている」「もう一人の犯人については捜査中」「被害の再現をする」「捜査に協力してほしい」とうそを言い、「被害の再現をします」「どのようにお金を振り込んだのか、もう一度、こちらが指定する口座に現金を振り込んでください」などとだまして同日から2日まで6回にわたり、現金合計1200万円を振り込ませた疑い。
3日も男から電話が来る予定だったが、連絡がなかったため同署に確認したところ、被害が発覚した。女性は3月から4月にも大阪府警の警察官を名乗る男から「特殊詐欺の犯人を逮捕しており、あなたは共犯者として疑われている」などとだまされ、2600万円の詐欺被害に遭っていた。
犯人は「+1」や「+44」などから始まる国際電話を悪用していたことから、同署は「海外との電話が不要な方は発着信を無償で休止できる国際電話不取扱受付センターのサービスを利用して」「警察官がお金を送金させることはない」などと注意を呼びかけている。