【糸島市】EV購入などに補助金

糸島市

糸島市は、2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、「創エネルギーのまち・いとしま推進補助金」の本年度申請受付を開始した。太陽光発電設備を設置している住宅を対象に、家庭用蓄電池ヒートポンプ給湯機(エコキュート)など電気自動車・プラグインハイブリッド車の購入に対し補助を行う

 補助金は、市が運営する瑞梅寺ダムと白糸の滝の小水力発電所の売電収益を財源としており、地域の再生可能エネルギーを活用した持続可能な取り組みとなっている。

 補助金額は家庭用蓄電池が一律10万円、ヒートポンプ給湯機などが一律5万円、電気自動車(EV)などが一律15万円。いずれも1住宅につき1台または1回限りの補助となる。

 今年度の予算額は1000万円。4月25日に募集が開始され7日現在、申請は蓄電池など3件。申請期限は来年3月16日までだが、予算がなくなり次第締め切られる。昨年度の補助件数は98件(蓄電池62件、EV20件、エコキュート16件)で、昨年10月31日に予算1000万円に到達したという。

 申請条件として、太陽光発電設備を設置済み(または同時設置)の住宅であることが必須。また、申請者は糸島市税を滞納していないことや、補助対象設備の設置費用が補助金額以上であることなどの要件がある。

 市環境政策課は「太陽光発電の固定価格買取制度(FIT制度)による売電期間終了後は売電価格が大きく下がることになる。余った電気を蓄電池に貯めたり、お湯を沸かしたり、車の動力源として活用したりと、自家消費率を高める方が売電より経済的で、家庭からの二酸化炭素排出削減にもつながる」と説明する。

 今年度から申請条件も一部緩和され、住宅所有者と申請者が異なる場合でも、二親等内の親族であれば申請可能になった。また、郵送での申請受付も開始された。

 申請方法や詳細については、市環境政策課(電話092-332-2068)まで問い合わせるか、市ホームページで確認できる。

 また同課は、環境省交付金を用いて太陽光発電設備などの設置を補助する「脱炭素推進重点対策加速化事業」を昨年度に引き続き行うこととしており、「市ホームページで詳細を公開する」としている。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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