【糸島市】糸島八景「雨上がりの糸島」を発売

西日本新聞セレクトモール

 アーティスト、大川博さんによる本紙の風景画連載「糸島八景」「雨上がりの糸島」をテーマにした作品販売が西日本新聞セレクトモールで行われている。インターネットで通販が楽しめるショッピングモールで、電話でも受け付けている。

 糸島八景は、光の移ろいによって表情をさまざまに変えていく糸島の景色を連作で表現。今回は、雨上がりに立石山の山容が池に映る光景や勢いよく流れる白糸の滝などを8枚の絵で表現している。

 電子ペンで描いたデジタルペインティング。リトグラフ風に仕上げたデジタルペインティングにして額装。
100枚限定でエディションナンバーをつけ、落款を押している。

《価格(税込)》
 1枚(額装)送料込み    …1万2千円
 4枚セット(額装は1枚のみ)…3万5千円
 8枚セット(同)       …6万4千円

ご購入の申し込み
西日本新聞セレクトモール
電話  092(558)8127(平日午前10時~午後5時)
    ※電話によるお申し込みは6月30日以降
URL  セレクトモールのウェブ

雨上がりの糸島

雨上がりの糸島

風もなく、波のない池面は、そのまま光景を映し出す

池に映る世界は、上下が反転した「もうひとつの世界」

「時が止まった場所」として、霊的な時間感覚を生む場でもあり、流れゆく輪廻の中で、時が止まった場所で、その光景に自分が吸い込まれていくような感じがする

なんだか心が洗われる風景である

移ろいゆく自然の中で、一瞬だけ垣間見せてくれる光景である

風景を映し出すだけでなく、心も映し出されているかもしれない

1 雨上がりの立石山

立石山に向かう山道の途中

視界が開けると同時に立石山と池が飛び込んでくる。

池は鏡のように景色を映し出す

時間が止まり、見るものが吸い込まれていくような光景

2 雨上がりの青紅葉 

雨上がりの空の下、一本の大楓が静かに立つ。

芽吹いた青紅葉は池面にその姿を映し出す

心洗われる風景

自身と対話する静かなときが流れる

3 雨上がりの白糸の滝

青葉が芽吹く中

黒い岩肌を縫うように流れ落ちる白き瀧。

瀧の水量はいつもより多く流れている

水と岩は山の生命の鼓動を感じさせる

 4 雨上がりの水張田(みはりだ)

可也山はふもとの人々の暮らしを見守る神奈備(かんなび)

雨上がりの空のもと、水張田(みはりだ)は緑萌える可也山を映し出す

寄り添うように佇む小さな家々、風に揺れる青麦、水路を走る陽のきらめき

自然と暮らしの間にある穏やかな風景を映し出す

5 雨上がりの糸島の山々

大陸に渡る人々が日本と別れを告げ、大陸へ向かっていった地

凪いだ静かな海はまるで鏡のよう

空と水が溶けあう境界に、風さえも声をひそめる

雨上がりの空のもと、自然が紡ぐ「祈り」に近い静けさ

6 雨上がりの夫婦岩

白き鳥居は、此岸と彼岸の間の結界

イザナギとイザナミの依り代とされる夫婦岩

ふたつにしてひとつの魂

雨上がりの空のもと、白い鳥居が映える様は、祈るものの心をあらわす

7 雨上がりの羽島

鏡のような雨上がりの空の下、可也山と羽島がくっきりと映る。

その静けさは時間さえも止まったかのよう

風も音もない世界で、ただ水と空と大地が対話する

対岸にあるのは遠くの風景ではなく、自らの内面の静寂

8 雨上がりの黒崎海岸

芥屋大門に連なる流れゆく緑の山襞

打ち寄せる玄界灘の波

緑の波と海の波の間には岩が転がる黒崎海岸

霊的な気配を感じる世界

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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