株式会社へいせい㊤ 住宅部次長 潤 和也さん(47)
このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで活動している企業や団体を取材し、その魅力を紹介します。今回は、芸術工学府修士2年、北垣玲音が持続可能なまちを目指し、糸島市の総合建設業「へいせい」が55区画の大型分譲地としてまちづくりをした「オリーブガーデン糸島」(糸島市高田)を訪ねました。お話をうかがったのは同社住宅部次長、潤和也さん(47)です。

-オリーブガーデン糸島は2022年に分譲が始まり、すべての区画に一戸建て住宅が建ち、子育て世代を中心にした家族の生活が始まっています。街並みを眺めると、全体に統一感がありますね。
「コンセプトを決めるため、アメリカのような街並みで知られる埼玉県入間市のジョンソンタウンや、里山で暮らすことで得られる快適さを大切にしたまちづくりをしている北九州市のサトヤマヴィレッジを視察しました。そうした中で、『海や山があり、のびのび生活できる糸島らしい雰囲気』がある場所をつくろうという方針が固まり、最終的に開放的で明るい雰囲気のカリフォルニアデザインを取り入れることになりました」
-カリフォルニアデザインを取り入れるにあたり、どんな配慮をされましたか。
「統一感のある景観を保つために『設計のルール』を設けました。たとえば、外装の色や窓のサイズを統一しています。また、敷地の境界にはフェンスを設けない『フェンスレス』にすることも重要なポイントでした」
-周囲と調和のとれた外観をアピールされたということですか。
「ご購入された方の中には、見た目のデザインにひかれたということ以上に、『仲良く暮らせるまちをつくるというコンセプト』に共感してくださった人が多くおられました。フェンスレスにしたのも、住民同士のコミュニケーションを生み出したり、子どもの飛び出しを視認しやすくしたりといった工夫の一環です」
オリーブガーデン糸島は「共感でつながるまち」としての魅力があります。次回は、このまちで実際どのようなコミュニティーがつくられているのかを見ていきます。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)