沖縄市場再生の映画「歌えマチグヮー」
沖縄・那覇市の栄町市場(マチグヮー)を舞台にした心温まるドキュメンタリー映画「歌えマチグヮー」の上映会が22日、糸島市二丈の龍国寺で開催される。
栄町市場は、70年以上の歴史を刻む那覇の商店街。一度は衰退の危機に直面したが、市場の再生を目指して活動する〝おばぁラッパー〟たちの歌声と、そこに集う人々のエネルギーが、再び市場を活気づけていく様子を描く。
上映後には、琉球國祭り太鼓・福岡支部による沖縄の伝統的な先祖供養の踊り「エイサー」の演舞も披露される。
また、市内在住の環境都市デザイナー・佐藤俊郎さんが1999年に出版した、栄町市場を題材にした写真集も紹介予定。7月には同寺で、写真集を通じたお話会も企画する。「栄町市場は、世代のチャンプルー(沖縄の言葉で“混ざりあい”の意味)が生まれる場所。ものを売り買いするだけではない、人と人とが交わる〝まち〟の姿を、この映画をきっかけに考える機会になれば」と期待を寄せる。

上映会は「沖縄慰霊の日」の前日。上映会を企画した「沖縄から学ぶ会」の東麻美さんは「平和な今だからこそ、歌や踊りを楽しめる。戦後、地域復興の拠点となった市場の姿や、エイサーの演舞を通じて沖縄を体感し、沖縄に関心を持ってほしい」と思いを込める。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)