がん患者にタオル帽子届けたい
糸島市で、がん患者に手作りのタオル帽子を届ける活動を行っている「糸島ハートの会」(松﨑智美代表)が6月9日、同市前原西の市民交流センターで北九州市から訪れた高校生たちと一緒にタオル帽子を作り、交流を深めた。

同会は、糸島市NPO・ボランティアセンター「こらぼ糸島」に所属し、抗がん剤治療で髪が抜ける副作用に悩む患者にタオル帽子を送り、がん患者に寄り添う活動を続ける。
この日訪れたのは、八幡ロータリークラブの支援を受けて活動する、九州国際大学付属高校のボランティア活動に取り組む「インターアクト」の1年生から3年生までの生徒43人。松﨑さんが、全国のがん患者や医療機関に手作りのタオル帽子を届ける活動について語り、「患者さんに元気になってほしいとの思いを込めて作っている」と説明。同会のメンバーたちが会場を回り、縫い方を伝授し、生徒たちは、用意されたタオルを一針一針縫い進めた。

部長の浅海陽香さんは「がん患者さんを支援したいという思いを行動にすることができるすてきな活動だと感じた。受け取った方々に少しでも気持ちが伝わり、喜んでもらえるとうれしい」と感想を話した。
松﨑さんは「10代の皆さんに活動を知ってもらえる貴重な機会になった。完成した帽子を患者さんに届け、その様子をまた生徒さんたちに伝えたい。自分たちの手で作ったものが人の笑顔につながる、ということを少しでも感じてもらえたら」と言葉に力を込めた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)