【糸島市】早朝の海で子どもら安全祈願

深江の川祭り

 子どもたちによる安全祈願「深江の川祭り」が6日早朝、深江海岸で営まれた。川祭りは糸島市の深江地区で江戸時代から続くとされる海開き神事。川の神をまつり、海や川で事故がないよう安全を願う。

川と海での安全を祈る子どもたち

 子どもたちは祭りに向け行政区ごとなどで、お守り作りのほか、大竹にくくりつける習字や野菜の絵を描くなど、事前の準備を進めてきた。当日は午前4時すぎから、長さ10メートル近い大竹4本を浜辺まで運び込んだ。大人たちは海水をかけながら砂を固めて祭壇づくり。四方に立てられた竹は、浜風を受けてゆるやかにしなっていた。町内によっては、子どもたちが「平和になりますように」などと願いを記した短冊をつるした笹飾りも添えられた。

神事を終えて竹を持って海に入る子どもたち

 日が差し始めたころ、神事を終えた子どもたちは倒した竹を持って海へ。冷たい水に歓声を上げ、待ちに待った海開きを満喫した。初めて参加した小学1年の吉冨真叶香ちゃん(6)は「眠かったけど、楽しかった。海は冷たかった」と笑顔を見せた。

 子どもの数が減る町内もあるが、深江地区ぐるみで「子どもが主役の祭り」を大切に守り継いでいる。

 (地域特派員・平田紀子)

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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